Life On Wheels

どこまでが芸術家でどこからが起業家なんだろう。

【聴覚編】五感をハック:実用例まとめ

今回は以前「聴覚編」で書いたバイノーラル録音がどんなところで応用されているのか見てみましょう。

聴覚

今流行りのVR。

以前の記事でも書いたように視覚だけでなく音もより現実に近づいたらとても面白いコンテンツが出来そうですね。

そこで今回は実際にバイノーラルの技術をどんな風に用いているのか紹介します。

知っている方も多いのではないでしょうか?

実際にVRヘッドセット向けの3Dコンテンツを制作する際 Unity と呼ばれるゲームエンジンを利用することが多いです。

 

Unity(別名:Unity3D)とは、統合開発環境を内蔵し、複数のプラットホームに対応するゲームエンジンである。 ユニティ・テクノロジーズ(英語版)が開発した。 日本法人はユニティテクノロジーズジャパン合同会社

 

そんなUnity ですが実はSpatial Audioというアセットが販売されていて簡単にバイノーラルサウンドを実現することができます。


Audio1

 

Unity Asset Storeでプラグインを購入しSpatialAudioDemoシーンを見てみると。

price : 25$

Audio2

 

実行すると音源が中央に設置されたAudio Listenerの周りをくるくると回り出します。ヘッドフォンで聞くと音源が自分の周りを回っていることを体験できると思います。

使い方は簡単で

  • 音源(Audio Sourceオブジェクト)にSpatialAudioSourceスクリプト
  • カメラなどAudio ListenerががあるオブジェクトにSpatialAudioListenerスクリプト

アタッチするだけです。

あとは音源を動かせば、Spatial Audioプラグインが音をバイノーラルに変換して再生してくれるらしいです。

 

Audio3

 

Oculusで360度見渡せる環境ができるようになったので、音源も360度対応することでより臨場感をもったものを作ることができるはずです。

うまく使うことでVRでのチャットやゲームがまた一段上に登ることが出来る予感がします。

 

【視覚編】五感をハック:実用例まとめ

現代の世の中にはいろんなアプローチで感覚をハックする技術を開発している人がいます。

五感をハックするシリーズでは紹介しきれなかった技術をピックしていきましょう。

今回は感覚別に面白いテクノロジーを紹介していきます。

視覚

 

 



この装置はFemtosecondsと呼ばれるものです。

前回「触覚編」で紹介した筑波大の落合陽一さんのチームによるデバイス。

写真の通り空中にドットの表示を行っています。

レーザーで空気分子をプラズマ化することで、空中に光で三次元の像を描く仕組みです。


発振時間のごく短いフェムト秒レーザーを用い制御することにより、指で遮っても皮膚にほぼダメージを与えない一方、プラズマによるわずかな衝撃で触った感覚を得られることが特徴。

また光学的にアタリ判定もでき、「触れて反応する空間ディスプレイ」を実現します。

アタリ判定とは簡単に言うと物体と物体が衝突したかどうかを判定する方法です。




レーザー光を空気中の一点に合焦させ、空気分子をプラズマ化することで光らせる技術そのものは目新しくはありません。

たとえば産総研や慶応大学ではすでに10年ほど前、空気のプラズマ化による光点を三次元的に並べて3D図形を表示する「空間立体描画」ディスプレー装置の試作品を公開しています。

今回の Fairy Lights in Femtoseconds 研究の意義は、フェムト秒レーザーを用いることにより解像度を高め、ホログラム式または三次元走査式の精緻な三次元像を描いたこと、ナノ秒レーザーなどを用いた方法よりも比較的安全性が高いことを(皮膚に見立てた革を実際に炙って)検証したことにあるといいます。

 

要するに「触ってもやけどしたりしない3Dかつ触覚の感じられる技術」ということです。

 

また触れた感覚を得られ、インタラクティブに変化させるアプリケーションの可能性を探ったことなど。

(クリスマスのイルミネーションなどに使うケーブル状や網状に連なったライトを「フェアリーライト」と呼んだりします。)





将来的に考えられるアプリケーションの例。現実の物体の上に浮いて表示する空中AR表示、触れる空中ユーザーインターフェース、触れる三次元映像など。



投影するスクリーンに依存せず「何もない空間に本物の立体像を表示でき、さらに一定の触感まで得られるとなれば、まさに夢のディスプレイ方式です。しかし今回の実験の段階では、上図のような大掛かりな光学機器を並べたうえで約1cm角の表示を実現しています。



実用化に向けた課題は光ドットの密度(解像度)を保ちつつ投影サイズを大きくすること。ここは現状の方式である限りレーザーの出力とレンズに依存するため、表示システム自体を何セットか並べる方式も提案されています。

また指で触れても従来のプラズマ発光空間ディスプレイよりも安全である点が今回の意義のひとつですが、低出力とはいえ直接レーザーが眼に入れば網膜が傷つくため、アプリケーション側でも安全策を取る必要があります。(指で触れても害がほぼないのは、長い時間炙り続けないとやけどのようなダメージはなく、それよりもはるかに前に制御して止められることから)。


空間に三次元映像が浮かぶインターフェースの実用は、もうしばらくは HoloLens のように眼を騙す(錯覚)系のヘッドマウントディスプレイやスマートグラスに分があるようですが、将来的な空間立体ディスプレイの実用化に夢を持たせてくれる研究ではないでしょうか。

【嗅覚編】五感をハックする世界のテクノロジー最前線

最終回のテーマは嗅覚です。

instagramは写真を共有する、vineは動画を共有する......なんで匂いが共有できないんだよ!っていう悩みを持っている方も多いとおもいます(笑)

 

そんな悩みを一発で解決してくれるかもしれないテクノロジーをピックしていきましょう。

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匂いをシェアする時代が来る?

皆さんはScenteeというデバイスをご存知でしょうか。

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スマホのイヤフォンジャックに差し込むだけでいろんな匂いが嗅げるという装置です。

 

 

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「新しい匂いを追加していきます」と書いているのでこのデバイス内部で匂いを合成、作成しているようです。

 

実は匂いには要素臭というものが存在します。

色に三原色があってそれらの組み合わせで無限の色が合成できるように、臭いも要素臭というものがありそれらを合成することで任意の臭いを再現することができるんです。

このデバイfacebookのいいね!やSNSの通知などに応じて臭いを噴霧することができるそうです。

 

「あ、この臭いは〇〇さんからだな」という風に無機質なSNSを一段階面白くしてくれそうな気がします。

 

近い将来、「優先席付近ではScenteeの噴霧機能はお切りください」という注意書き目にする時代がもうすぐそこに来ています。

 

【味覚編】五感をハックする世界のテクノロジー最前線

「味覚をハック」もしこんなことができたら、チョコレート食べてもラーメンの味なんてこともできるんですかね?ちょっと違うか。

とにかく、今回は味覚をテーマにしているテクノロジーをピックしていきましょう。

よく言われているもので

かき氷のシロップは、糖液に酸味料と着色料と香料を加えて作られています。

酸味料で果物らしい酸っぱさ、着色で果物らしい色を、香料で果物らしい香りをつけたものですね。

だから、レモン味とイチゴ味では、もしかしたらレモン味の方が酸味が強いかもしれないけど、後はほとんど同じ、だからかき氷にシロップだけをかけて、目をつぶって鼻をつまんで食べれば、ほとんど区別が付かないらしいです。

 こんな話をよく聞きます。

つまり味覚は脳と密接な関わりがあって思い込みなどでも変わってくる相対的なものなんですね。

 

病院で忠告。塩分摂取禁止

年齢も40代に差し掛かり少し塩分の取りすぎにも気になり出し始めた方も多いのではないでしょうか?

でも塩味が生活からなくなるのは寂しいですよね。

そこで今回紹介するのはボタンを押せば塩味を感じることのできるフォーク。

一見何の変哲もありません。

 

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しかしよく見ると、柄の部分に小さなボタンが。手に持つ部分もシルバーに加工されています。

舌に電気刺激を与えることで、塩味が感じられるようになるんです。

みなさんも一度は金属のスプーンなどを口に入れたことがあるでしょう。

何か何とも言えない味がしませんでしたか?

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これはガルバニー電流というものが関係しています。

ガルバニー電流:異種金属が同一口腔内に存在するとき、唾液や歯の内部の組織液が電解質となり電位差の発生が起電力が生じ、電流が流れる現象。この電流が、疼痛・違和感・金属の味を生む事があります。アルミホイルを噛んだり、時々スプーンやフォークが歯に当たった時、嫌な感じや変な味がするのはこの為です。

 つまり電流が生じることで味覚が反応しているということになります。

電気フォークの原理は、逆に特定の電流を流して味を再現するということですね。

実際には塩分を取っていないのに塩味を楽しめる。恐ろしい可能性を秘めた技術ですね。

喫茶店に行ったらメニューから食べ物を選ぶと同時にオススメの電気スプーンのプリセットを教えてくれたりしたら面白いと思います。

ケーキを口に運んだらボタンを押してほのかにシナモンを効かせるみたいな。

そんな時代がすぐそこまで来ています。

 

 

【触覚編】五感をハックする世界のテクノロジー最前線

「五感をハックする」シリーズ、今回は触覚をハックする技術について見ていきたいと思います。

現在のスマホといえどパソコンといえど全て表面はフラットでツルツルしたものが多いですよね。

岩の写真を表示してもツルツル、ジーンズの写真を表示してもツルツル。

もし表示する画像によってディスプレイの質感が変化したりできたら........

 

考えただけでワクワクします。

ではそんな夢のディスプレイを実現できるかもしれない技術をピックアップしてきました。

 

鍵は空中浮遊

「なんで空中浮遊が触覚をハックするんだよ」って思われましたよね。

そんな方は是非、読み進めてください。

テクノロジー系の記事をよく読む方はもうご存知かもしれませんが、ピクシーダストという装置が発明されたのを知っていますか?

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これですね。

なんと粒子が空中に浮いています。

これのすごいところはこの空中に浮遊している粒子を任意の位置に移動させることができるんです。


超音波を使った「ピクシーダスト」で白い粒が空間にキャッチされてフワフワ浮かぶ様子

魔法としか言いようがありません。しかし仕組みはとても単純なんです。

 

音で囲む

空中浮遊している理由は四方を取り囲む黒色のデバイスに隠されています。

実はそのデバイス、超音波を発生させるスピーカーなんです。

どういう原理で空中浮遊させているかというと非常に単純です。

音というのは空中の空気を媒介として広がっていきます。

つまり空気自体が振動するんですね。

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空中浮遊のタネは、超音波による振動の波の組み合わせで生じる特定のポイントに粒が入り込むことによるもの。

粒の重さは1つ1グラム程度と非常に軽いため、超音波の力でも閉じ込められることが可能になっているそうです。

音の振動は点源からx y zの軸全てに広がっていきます。

四方を超音波デバイスで囲ってあげることで特定のポイントを作り出すことが可能になっています。

これがどう触覚をハックしていくのか。

この浮遊させている物体、触ると弾力があるんですね。

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現在の超音波デバイスは1cm角ほどの大きさがあります。

もしこの素子を超小型化できればディスプレイに組み込むことが可能になります。

まだ先の話かもしれませんが近い将来実現する時代が来そうですね。

【7日間】完全初心者:超短期集中でオリジナルwebアプリケーションをつくる【第四弾】

今回はGit SQLの二つについて少し覗いてみましょう。

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Git の方が先に書いてありますがまずはSQLの概要から掴んでいきましょう。

 

SQLとは 

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SQL(エスキューエル i[ˈɛs kjuː ˈɛl]、シークェル i[ˈsiːkwəl]、シーケル)は、リレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) において、データの操作や定義を行うためのデータベース言語(問い合わせ言語)である。

 

 例えば何かのサイトで会員登録などをしたことのある人も多いと思います。

そこであなたが入力した情報 ”名前” ”メールアドレス” といった情報は全てデータベースという場所に格納されています。

その中に格納されている値であったりを取り出すときにデータベースに対して問い合わせるデータベース専用の言語です。

言語ですからRubyのようなものですね。ルールに基づいた文法と語彙の総称になります。

SQLに関しては割とすぐに理解できると思います。

以下にSQLを独学できるサイトまとめがあるので貼っておきます。

初心者でもほぼ無料でSQLを勉強できるコンテンツ8選 - paiza開発日誌

 

完璧に全ての文法を覚える必要はありません。

個人的にやっていた方がいいと思う項目はテーブル間のリレーションに関してです。

Tech campのカリキュラムにスムーズに移行できると思います。

 

データベースと言われても何か実態が掴みづらいのではないでしょうか?

自分もそうでした。

そこで是非この記事を読んでほしいです。

gigazine.net

誰もが使うfacebookの世界中の情報はどこに保存されているのか。

非常に理解が深まると思います。

 

Gitとは

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普段生活していてなかなか耳にしない名前ですよね。

「ジット?」「ギット?」

「ギット」です。

しかしエンジニアの方に聞くと知らない人はいないと言っても過言ではないくらいのものです。

簡単に言うとプログラミングをして何かを開発する際に適宜セーブポイントを作ってそこにいつでも戻れるようになるものなんですね。

アプリケーションを開発する際エラーや思わぬ不具合が起きて今まで作ってきたものがダメになるのは誰もが避けたいことだと思います。

そしてGitにはもう一つ大事な機能があります。

それは複数人で開発をするときに効力を発揮するものです。

開発チーム内ではエンジニアのそれぞれが一つの機能を実装することをタスクに仕事をしているとします。

誰がいつ何を修正したかわからなかったり、複数人全員が一つのファイルをいじってコードを書いていたりしたら問題が発生しまくるのは目に見えますね。

それぞれが独自のファイルでコードを書き換える、そして元のファイルと同期して機能を追加できる。

以下に非常にわかりやすいGitに関するサイトへのリンクを貼っておきます。

 

www.backlog.jp

本当に猿でもわかるほどですので是非。

結論

SQLはデータベースと会話するのに使って、Gitはセーブポイントが作れる」

こんなものでどうでしょう。

これで一通りの概要がなんとなく掴めたのではないでしょうか。

一度敵を知っておくと今何をさせたいのか、カリキュラムの意図が掴みやすくなっているはずです。

 

【7日間】完全初心者:超短期集中でオリジナルwebアプリケーションをつくる【第三弾】

前回に引き続きTech camp受講前の手引き HTML CSS編に入っていこうと思います。

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右上の奴らですね。

前回のRuby & Ruby on Rails に比べると聞いたことがある人もいるかもしれません。

確か私は高校の情報の時間に少し教えられた気がします。

なんのこっちゃ理解してなかったですね。

ではいきましょう。

               HTML & CSS

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HTMLとは

HTMLとは、Hyper Text Markup Language(ハイパーテキストマークアップ・ランゲージ)の略で、Webページを作るための最も基本的なマークアップ言語のひとつです。 

私たちが見ているほとんどのサイトはこのHTMLという言語で書かれています。

実は前回ちらっと覗いたRubyも結局はHTMLに一度変換されます。

ではHTMLとは一体何者で何のために作られたのでしょうか?

それはHTMLの名前の中にもある「ハイパーテキスト」というワードです。

直訳すれば「超」「テキスト」ってことになりますがたい何が超なのか

ハイパーテキストでは、文書を読んでいる途中で、ある語句について関連する文献を読みたいと思ったとき、その語句からダイレクトに関連文献を呼び出すという機能を持っています。

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このように文書のある部分と別の文書を「関連づける」ことをハイパーリンク(あるいは単にリンク)といい、その機能を持つ文書のことを「ハイパーテキスト」と呼んでいます。

開発者はティム・バーナーズ=リーというイギリスの計算機科学者です。

ティムは当時、CERNという素粒子物理関係の研究所に勤めていました。そこには欧州の何千人もの科学者が入れ替わり立ち替わり研究に訪れており、お互いの研究がどのようになっているのか、前任者の資料が今はどうなっているか分からなくなってしまうということが大きな問題となっていました。

そこで膨大な量の文献をハイパーテキストで関連付けたシステム構築をしたのが始まりです。

以下は世界で初めて公開されたサイトです。

http://info.cern.ch

 HTMLはその特性上見出しや小見出しといった表示したい文書構造を明確にする役割があります。

CSSとは

世界で初めてのサイト”を見た方はもうお気づきと思いますがとても簡素なものですよね。

現在のサイトとは全く似ても似つかないものです。

しかし全てのサイトはHTMLをもとに作られています。

つまり何かが装飾する役割を担っているということになりますね。

それがCSSという言語になります。

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コンテンツと論理構造はHTMLが視覚表現の定義をCSSが行います。

例えばフォントであったり、太字にしたり、背景色を変えたり.....

といった役割を担うのがCSSです。

結論

「HTMLで最低限の文章等を表現してCSSで飾り付ける」

といった具合でしょうか。

Ruby にしてもなんにしてもwebサービスを作る以上HTMLとCSSは基本となってきます。

次回はプログラミング言語ではないのですがGit SQLについての記事を書こうと思います。