【独断】kick starterで面白いプロジェクト集めてみた:その4
HOVR(ホーヴァー)は、デスクに座った状態でもジョギングのような運動ができるエクササイズグッズです。
使い方
現代の働く人は昔に比べて大幅にデスクワークをする時間が増えています。
私も最近寝るときと移動以外ずっと座って作業をしているのでかなり運動不足だと感じていました。
そんな問題を解決してくれるかもしれないのがこのHOVRです。
座っているデスクにHOVRを取り付けたら円板状のところに足を乗せて使います。
ただぶらぶらするだけでも普段プラス17%のカロリーを消費できるそうです。
乗せた足をウォーキングしているように動かしたり、
上下左右に動かしてエクササイズも出来ます。
HOVRを使って消費したカロリーをアプリ上で確認することが出来ます。
アプリはiphone、 android、スマートウォッチにも対応しているそうです。
HOVRにはねじでデスクの裏側に取りつけるタイプと、
持ち運びに便利なスタンドタイプの2種類あります。
忙しくて運動する人にとってはいいかもしれません。
仕事しながら足をずっとぶらぶらさせる光景は心なしか間抜けな気もしますが。
デスクワークによる運動不足を解消するものはスタンディングデスクなどいつも人気ですね。
【独断】kick starterで面白いプロジェクト集めてみた:その3
約8100円で買える3Dプリンター
上の写真、101Heroは、これまでで破格とも言える低価格な3Dプリンター。
本体価格は$74(約8,100円)です。
使い方
写真の通り必要最小限の機能しかありません。
スタイリッシュなカバーも全くありません。
しかし、そんなことどうでもよくなるくらい安いんです。
価格が安いというのはかなり大きなアドバンテージになるでしょう。
101Heroは、フィラメント(プラスチックの紐)を溶かして物体を作る、FDM方式です。
もちろん破格に安いので高級機と比べれば勝ち目はないですが、少し3Dプリンターを試してみたいという人にはうってつけではないでしょうか。
印刷用の原料は、PLAやABSなど一般的なフィラメントを使います。
データを書き込んだSDカードを101HEROに差し込んで、ボタンを押せば印刷開始です。
そうするとプリンターが物体を立体にプリントしてくれます。
101HEROで出力した花瓶がこちら。作成できる大きさは、直径15cm x 高さ10cmです。XY方向の解像度は150μm、Z方向は50-350μmとのことです。
101 HEROは未組み立ての状態で届きます。
自分で組み立てることで人件費と送料を抑えているんですね。
しかしドライバーでネジを締めるだけなので組み立てに関して何か悩むことはなさそうです。
【独断】kick starterで面白いプロジェクト集めてみた:その2
もう盗難の心配ゼロ!?自転車が自爆する BIKE MINE(バイクマイン)
BIKE MINE(バイクマイン)は、自転車に設置する盗難防止グッズです。
名前に地雷というワードが入っている時点で何だか察しがつきます。
使い方
BIKE MINEを取り付けた自転車を動かそうとすると・・・・
BIKE MINE自体がいきなり爆発!!
自転車に自爆させることで盗難を防ごうという、強烈きわまるグッズです。
自爆と言っても壊れてしまうわけではなく、単に泥棒を驚かせるのが目的ですが・・。
取り付け方は簡単です。緑色をしたショットガンの弾みたいな容器に火薬が詰められています。
これを車輪の部分に取り付けておきます。
バイクを動かすと爆発してしまいました。結構な火花が出ていますね・・。
しかしバイク自体は壊れていません。花火のような感じで、火花と煙はたくさん出るが、衝撃は小さいんじゃないかと思います。
起爆は、本体につながっているワイヤーを使います。
ワイヤーの一端を車輪に結んでおきます。超単純なワイヤートラップです
そして動かすとドカンといきます。
別の角度から見たのがこちら。見た目がとにかく派手ですね。開発元によると、イギリスではこの量の炸薬は合法とのことです。
爆発したらさすがに泥棒も引き下がるでしょうし、かなりの音量なので持ち主も気づくでしょう。
でも個人的にはいちいち車輪に引っ掛けるのは面倒くさいですね。
【独断】kick starterで面白いプロジェクト集めてみた:その1
植物の根に直接水やり!?
Garden Thorn(ガーデンソーン)
Garden Thorn(ガーデンソーン)は植物に水やりをするための道具です。
使い方
使い方は簡単で地面に刺して
Garden Thornの上部にホースを取り付けるだけです。
地面に刺して使うことがthorn(トゲ)という名前の由来みたいです。
Garden Thornの上部が注射針のようになっていてそこにホースを刺すことによって給水する仕組みです。一度取り付けるとずっと使えます。
地面に刺し、植物の根に直接水やりをすることで水の使用量を抑えることができます。
1本1本の植物のそばに刺して使うので、必要ない場所に水やりして水を無駄にすることがありません。
従来の水やりでは水を撒いてから植物の根に届くまで30〜60分かかりますが、Garden Thornでは2、3分の時間で十分です。
意外と無駄にする水の多かった植物への水やり。
これで効率的に水やりをすることができますね。
しかしどのタイミングで水を止めればいいのでしょうか。
何か指標があればもっといいかもしれません。
【味覚編】五感をハック:実用例まとめ
味覚というのはブラックボックス
これまで味覚はブラックボックスのように曖昧なものとして存在しつづけてきました。
そんななか、味覚を数値化する装置を開発し、食文化の在り方を変えようとする人物がいます。
研究者でありながら社長の顔をもつ鈴木隆一氏
彼曰く「『おいしさ』は新しすぎると警戒本能がはたらいて拒絶されますが、ありきたりすぎてもすぐに飽きられてしまいます。
『ちょっと新しい』がおいしいと感じるところなんです。いまでは餃子にコーヒーゼリーを入れる、といった使い方も出てきています」
ビッグデータで未来の味覚を予測する
およそ30年前、コーヒーへの嗜好が成熟されていなかった日本人は、コーヒーの苦味成分に対する強い抵抗があったため、ミルクと砂糖を入れることで苦味を和らげていました。そこから時代とともに日本人の味覚は変化していき、今ではコーヒーをブラックで飲むことはめずらしいことではなくなっています。
つまり「味にはトレンドがある。」鈴木氏はそう考えています。
おいしいとされる情報を集め、分析していくことで、これから人がどんな味をおいしいと感じるのか予測できるようになり、将来的には「味の流行」さえもつくることが可能になると言うわけです。
そんな未来図を描きながらセンサー「レオ」をつかって味覚を数値化していく鈴木氏。
(開発した味覚を定量化する装置レオ)
彼の会社、味覚を科学して面白いことをしています。
気になる方は是非。
【嗅覚編】五感をハック:実用例まとめ
今回は「嗅覚」をハックするテクノロジーについて書いていこうと思います。
嗅覚に関するデバイス調べていると思った以上に世界中にあることがわかりました。
今回はそんな匂いに関するデバイスを紹介していこうと思います。
嗅覚
匂いのiphone
皆さんはoPhone(オーフェン)というデバイスをご存知でしょうか?
見た目もかなりスタイリッシュですね。
実はこれ充電ドックに二本差している状態で一つはこんな風になっています。
oPhoneはハーバード大の教授 David Edwards氏による開発されました。
円筒形装置の中には様々な化学薬品が入れられています。
以前の記事にも書いたように匂いは要素臭いというものを合成することで任意の香りを再現することができます。
oPhoneには基本となる32種類の香り(要素臭)が用意されていて、その組み合わせで約30万種類の香りを作り出すことが可能になっています。
例えばメールに自分の好みの匂い情報を書いたデータを添付すれば受け取った方はその匂いをこのデバイスで実際に嗅ぐことができるようになります。
開発者の David Edwards は
「今後数年間、誰もがこの小さなチップを持つ世界へと進むことは間違いない。これは世界共通であり、何種類の物質でも扱える。携帯電話のケースや、デスク、あるいは服の中などに入れておけば、あらゆるコミュニケーション、電話、メール、ウェブサイト、あるいはジェームス・ボンドの映画でも、何か嗅覚にうったえる要素のあるものがあれば、その匂いを嗅ぐことができる」
と言っています。
【触覚編】五感をハック:実用例まとめ
触覚をハックする驚きの技術。
今回の「【視覚編】実用例まとめ」でプラズマ発光させる3Dディスプレイを紹介したのでそれとは少し毛色の違うテクノロジーを紹介したいと思います。
触覚
二点弁別閾
このワードを聞いてわかる方はいるでしょうか?
体表面上の2点に機械的刺激をあたえたとき,視覚によらずにこれらが別々の刺激によるものであると識別できる最小の距離を二点弁別閾という。
だそうです。
実は人間の指先の二点弁別閾は 2〜3 mmと言われています。
つまり針2本を1mmの間隔で指に当てたとします。
すると人間の脳は一点だけを刺されているように感じるんですね。
このことを知った上で次の触覚を再現する技術を紹介しましょう。
目指すは手で見るテレビ
視覚に障害があると、「地図」のような2次元情報や「美術品」などの3次元情報を目から得ることができません。
そういった人のために、仮想物体の形状を実物に近い感覚で伝えることができる力覚提示装置と、触れただけで図の重要な場所が分かる触覚ディスプレイを、NHKが開発しています。
言葉では表現できない情報を触覚で伝えるものです。
まずは、「複数の刺激で仮想物体を再現する5点分布刺激型力覚提示装置」。指先の5点を刺激することで、実際に指で触れたときと同じような力覚を得られるという装置です。
ここで二点弁別閾を思い出してみましょう。
刺激する二点は2〜3mm離さないと脳は勝手に一点と錯覚してしまうのでした。
そんな数値はNHKは公表していませんが、周辺知識を知っているだけでフッと
「もしかしたら4mmくらい離してるのか?」
と考えるきっかけになります。
一見いつ使うかわからない知識でもふと使える瞬間があるんです。
話を戻して従来の1点接触型の力覚提示装置はこんな感じ
装置の先に指をセットすると、仮想物体をなぞったとき、物体の稜線や尖ったところで抵抗を感じるようになっています。
指への刺激は点数が多い方が特徴を把握しやすくなります。今回の装置のポイントは5点ということ。
ここに指を差し込みます。
右側のディスプレイに映っている仮想どーもくんを触っているところで、歯のギザギザした感じやくりっとした目の感触が確かめられます。
最後に
あなたが無駄と感じているその知識。いつどんな形でタメになるかわかりません。
私もこれからいろんな分野を覗いてみようと思います。