【味覚編】五感をハック:実用例まとめ
味覚というのはブラックボックス
これまで味覚はブラックボックスのように曖昧なものとして存在しつづけてきました。
そんななか、味覚を数値化する装置を開発し、食文化の在り方を変えようとする人物がいます。
研究者でありながら社長の顔をもつ鈴木隆一氏
彼曰く「『おいしさ』は新しすぎると警戒本能がはたらいて拒絶されますが、ありきたりすぎてもすぐに飽きられてしまいます。
『ちょっと新しい』がおいしいと感じるところなんです。いまでは餃子にコーヒーゼリーを入れる、といった使い方も出てきています」
ビッグデータで未来の味覚を予測する
およそ30年前、コーヒーへの嗜好が成熟されていなかった日本人は、コーヒーの苦味成分に対する強い抵抗があったため、ミルクと砂糖を入れることで苦味を和らげていました。そこから時代とともに日本人の味覚は変化していき、今ではコーヒーをブラックで飲むことはめずらしいことではなくなっています。
つまり「味にはトレンドがある。」鈴木氏はそう考えています。
おいしいとされる情報を集め、分析していくことで、これから人がどんな味をおいしいと感じるのか予測できるようになり、将来的には「味の流行」さえもつくることが可能になると言うわけです。
そんな未来図を描きながらセンサー「レオ」をつかって味覚を数値化していく鈴木氏。
(開発した味覚を定量化する装置レオ)
彼の会社、味覚を科学して面白いことをしています。
気になる方は是非。