Life On Wheels

どこまでが芸術家でどこからが起業家なんだろう。

高層ビルの狭間で

前回に引き続き。

ヒッチハイクが無事成功し東京に到着しました。

最後に乗せてくれた人は東京でベンチャーを経営している方らしく、宇都宮から池袋間は永遠とIoTの話題で盛り上がりました。

花房さんとは渋谷で会う予定だったので馬鹿でかい荷物を担ぎながら約束していた場所へ。

東京の電車って怖いんですね。

実家は北九州の片田舎から大学は仙台の山に幽閉されていた身としてはかなり辛いものを感じました。

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上の写真は池袋で降ろされた瞬間です。

やればいい

渋谷駅の近くロクシタンの前で花房さんを待っていました。

写真やテレビでは見た事があったので普通にわかると思っていたんですが実際に会うと本当に普通の人なんです。当たり前か。

シャツを着て、リュックサックをからっているどこにでもいそうな人です。

 

「花房 学びー」の画像検索結果

しかし彼の一言で普通じゃないって事がしっかりとわかったんです。

「家ないんだよね。このリュックサックの中が俺の全て」

もう意味がわかりませんよね。

狂ってる。

かっこよすぎる。

そうして二人でステーキハウスに入って昼食をとる事に。

ここまで来た経緯や、頭の中が整理がついていないこと、全てを彼に話しました。

入ってすぐに頼んだ二つのステーキは全く手をつけないまま最初の一時間は過ぎました。

最終的に出た彼からの言葉。

 

「やればいい」

今の僕ならその意味がわかります。

でもその頃の自分には頭ではわかってもそれを行動に移すまでには至っていませんでした。

結局単純なんですよね。

頭で考えても現実は全く予測できないです。

今私を拾ってくれてすごくお世話になっているskyland ventures木下さんも言うことは同じです。

「すぐやれ。明日起業ね。」

一見投げやりな言葉にも聞こえますがこれ以上のアドバイスはありません。

ファイナンスが〜、経営が〜、なんて言っていると一生何もできないなとつくづく実感します。

最近、いろんな企業の経営者の方の話を聞いたりする機会があります。

どんな大企業でも本当に手探りで経営しているんです。

そんな現実があるのに、僕らみたいなそこらへんの石ころが考えたっちゃ何も始まらないのは目に見えています。

ありきたりな言葉に聞こえるけれども「やればいい。」を心の底から実感したのはこの花房さんと話したのがきっかけです。

プツンときてよかった

今私は東北大学を休学していますが本当に正解だったと感じています。

多分みんなやらない理由を後付けで考えてる。

大学で実力をつけて〜とか言ってる人、独学で勉強して土下座してベンチャーとかでインターンしたほうが一億倍ためになるよ。

でも大学でしか学べないこともあるのも事実だと思う。

だから自分の中で天秤にかけて思い切ることをお勧めする。

花房さんと話した後、空の家に戻りました。

もう頭の中は天下取ったも同然です。

「今からはやればいいんや。すぐ行動すればいいんや」って。

そのテンションのまま空に全てを話しました。

「じゃあ俺たちなにをするよ」

これからの時間を何に投資するか。

真剣に話しあった結果、あるアイデアに行き着きました。

そのアイデアはまた次回。

補足

花房さんとランチを取っている時、彼が「免許とらないけんなー」って言っていたんです。

私はてっきり持っていると思っていました。というか普通20代後半なら持っていますよね。

大学生なんて探せば暇はかなりあるので時間はあったはずです。

理由を尋ねると

「免許って早くても3週間くらいかかる。その3週間何かに打ち込めば爆発的成果を出せるのに取りに行く理由が無い」

って言ったんですね。

思考回路がパンクすぎて男として惚れました。

今はまだ石ころの私ですが、絶対に彼を超えてみせます。